処方・調剤FAQ(FAQ)

医師編

question 薬局では、患者さまにジェネリック医薬品についてどのような説明をしているのでしょうか。
answer
平成20年の保険薬局および保険薬剤師療養担当規則の改正において、「処方箋を発行した保険医等が後発医薬品への変更を認めているときは、患者に対して、後発医薬品に関する説明を適切に行わなければならない。この場合において、保険薬剤師は、後発医薬品を調剤するよう努めなければならない。」と規定されています。また、平成24年度調剤報酬改定において、薬局での薬剤服用歴管理指導料の算定要件として「文書による後発医薬品情報の提供」が追加となりました。さらに、平成26年度調剤報酬改定では、一般名処方が行われた医薬品については、原則としてジェネリック医薬品が使用されるよう患者さまに対してジェネリック医薬品の有効性、安全性や品質について懇切丁寧に説明をし、ジェネリック医薬品が選択されるよう努めなければならない旨が明確化されています。

薬局でのジェネリック医薬品に関する説明の内容は状況に応じて異なりますが、患者さまへ個々の処方薬に対するジェネリック医薬品の有無、負担額の差、当該薬局での在庫状況、変更前の薬剤と効果は同等であること、剤形(大きさ、色、味などを含む)や添加物の相違などについて説明しています。
question 一般名処方について教えてください。
answer
一般名処方とは、薬価基準に収載されている医薬品名に代えて、一般的名称に剤形および含量を付加した処方箋の記載方法です。推奨されている標準的な書き方は下記のとおりです。
 一般名処方の標準的な書き方 : 【般】+一般的名称+剤形+含量
(例:【般】ファモチジン錠10mg)

平成24年度より診療報酬点数表に「一般名処方加算」が新設され、ジェネリック医薬品のある医薬品を1品目でも一般名で処方した場合、処方箋料への加算が算定できるようになりました。また、平成28年度からは「一般名処方加算1」と「一般名処方加算2」の2段階となり、令和2年度改定では加算1は“7点”、加算2は“5点”となっています。
 《 参考 》
 一般名処方加算1 : 交付した処方箋に含まれる医薬品のうち、後発医薬品が存在する全ての医薬品(2品目以上の場合に限る)が一般名処方されている場合に算定
 一般名処方加算2 :交付した処方箋に含まれる医薬品のうち、後発医薬品が存在する医薬品が1品目でも一般名処方されている場合に算定


なお、加算の対象となる医薬品および一般名処方の標準的な記載方法については、厚生労働省が作成している「一般名処方マスタ」をご参照ください。
 ※ https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/shohosen_200401.html
question 一般名処方やジェネリック医薬品への変更を不可としなかった場合、薬局でどのような医薬品が調剤されているのかがわからないので不安です。
answer
一般名処方された処方箋に基づき調剤を行った場合や、処方箋の変更不可欄に「」または「×」の記載がなく、実際にジェネリック医薬品へ変更して調剤した場合には、調剤した薬剤の銘柄等について当該処方箋を発行した医療機関へ情報提供しなければなりません。ただし、当該医療機関との間で情報提供の要否、方法、頻度等に関してあらかじめ合意が得られている場合は、その合意に基づいた方法等により情報提供を行うことで差し支えありません。(平成24年3月厚生労働省保険局医療課長通知)

また、患者さまの同意が得られれば、異なる含量規格への変更(例えば10mg 1錠→5mg 2錠)および類似する別剤形への変更(例えばカプセル剤→錠剤、ただし外用剤は不可)も処方医への確認なしに行うことができますが、その際も同様に医療機関へ情報提供する必要があります。

《 異なる含量規格または類似する別剤形のジェネリック医薬品への変更についての留意点 》
  1. 変更調剤後の薬剤料が変更前のものと比較して同額以下であるものに限り対象となる
  2. 規格または剤形の違いにより効能・効果や用法・用量が異なる場合には対象外とする
  3. 類似する別剤形の医薬品とは、内服薬のうち、次に掲げる分類の範囲内にある他の医薬品のことである
ア:錠剤(普通錠),錠剤(口腔内崩壊錠),カプセル剤,丸剤
イ:散剤,顆粒剤,細粒剤,末剤,ドライシロップ剤(内服用固形剤として調剤する場合に限る)
ウ:液剤,シロップ剤,ドライシロップ剤(内服用液剤として調剤する場合に限る)
question 処方したジェネリック医薬品を薬局が備蓄していない場合、どのように対処されているのでしょうか。
answer
ジェネリック医薬品が銘柄名(製品名)で処方されていても、変更不可欄に「」または「×」が記載されていなければ、薬局において患者さまの同意のもと異なる含量規格への変更および類似する別剤形への変更、もしくは別銘柄のジェネリック医薬品への変更が可能です。

ただし、変更不可欄に「」または「×」の記載があり、変更不可の理由が明記されている医薬品については変更ができませんので、当該医薬品を取り寄せ、または他の薬局から小分けしてもらうなどの方法で対応しなければならず、すぐに患者さまにお薬をお渡しできないケースも発生します。そのため、患者さまの状況によっては、先発医薬品や別銘柄のジェネリック医薬品への変更の可否を処方医へ確認することも考えられます。
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